連日 “がん” の話題がメディアを賑わせています。
わたしも患者となり、がんについて勉強する機会が増えました。
先日、改めて、がんについてお話を聞く機会があり、自分自身の理解を深めるためにも整理します。
“がん” ってなに?
がんは、異常な細胞が勝手に増殖を始め、コントロールが効かなくなった状態を指します。
何らかの方法(外科的切除、抗がん剤治療など)で取り除かない限り、元に戻ることはほとんどありません。
細胞は、人間の身体をつくるものです。
精子と卵子からなる受精卵が分裂し、細胞ができます。細胞は、精子と卵子、つまり、父と母の遺伝情報を引き継いでいます。これが細胞分裂を繰り返して、人間の体をつくっていきます。
細胞が “がん化しやすい遺伝子” を持っていたり、良性腫瘍が何らかの要因でがん化したりします。
がんになる原因は、まだ分かっていないことも多いようです。明らかになってきている範囲では、遺伝性のがんもあれば、タバコやウイルス(肝がんを引き起こす肝炎ウイルスや、子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルスなど)が原因のこともあります。
“がん” の特徴
がんには、3つの特徴があります。
- 勝手に増殖する
- 細胞本来の働きや寿命を無視
- 他の臓器に浸潤したり転移したりする
- 隣の臓器や、やがて離れた臓器へ拡大
- 患者の全身に悪影響(悪液質)
- 栄養を奪って全身が衰弱
一方、良性腫瘍は、増殖のスピードが遅く、浸潤・転移、悪液質を起こすことはありません。例えできたとしても、外科的に完全に切除すれば、再発することはほぼありません。
また、がんは、1983年から今に至るまで日本人の死因第一位です。
ですので、がんの予防、早期発見、円滑な治療・予後の向上が切望されています。
この記事は、わたしが医師により受けた遺伝カウンセリングの説明、及び 全国がん登録制度市民向け説明会 の配布資料を元に作成しました。
誤っている点があれば、遠慮なくご指摘お願いします( •ᴗ•)