最近、アフラックのCMで、嵐の櫻井さんが「がん治療は長引くこともある」と、有吉さんに説明する場面があります。
わたしの乳がん治療は、抗がん剤・分子標的薬・手術・放射線・ホルモンと、標準的な(健康保険範囲内の)治療を全て行う非常に長いものです。どの治療がどれくらい長引くのかまとめました。
治療の線表は以下の通り。
横軸の数字は年月、★マークは入院した箇所です。
項目ごとに、どんな治療か簡単にまとめます。
抗がん剤【終わった】
乳がんは、抗がん剤がよく効くがんで再発リスクも高いため、抗がん剤治療を行うことが多いようです。
- 点滴で薬を入れます。
- 初回の投与のみ、アレルギー反応が出る恐れがあるので入院(3泊)しました。それ以降は通院。
- 合計6クール、3週おきに投与します。
- 毎回血液検査を行い、適切な数値の場合のみ投与できます。不適だった場合は、1週間後に延期し再検査。
- わたしの場合は、毎回点滴だけで 4, 5時間かかっていました..
- 抗がん剤の副作用については、以下の記事にまとめています。
分子標的薬【継続中】
抗がん剤が、がん細胞以外にも作用するのに対し、がん細胞のみに効くのが分子標的薬です。乳がんでは、HER2陽性の患者のみ、ハーセプチンという分子標的薬を投与します。
- 点滴で薬を入れます。
- 抗がん剤と同時に入れるため、初回は入院で、それ以降は通院です。
- 合計1年間の投与が必要ですが、手術・放射線治療の間はストップします。
- 再開後は抗がん剤は投与せず、単独投与になりますが、同じく3週に1度の投与です。
- 点滴時間は30分ほど。血液検査もいりません。
- 日常生活に影響のあるような副作用はありません。
手術【終わった】
乳房は、体の外がわについているため、手術は比較的ラクだと言われます。
わたしの場合は、抗がん剤の効果があり、全摘手術から部分摘出手術に変更したこともあり、痛みもほぼありませんでした。入院は5泊でしたが、先生によると日帰りでもいけるそうです(本当か)。
ちなみに、傷口はボンドのようなもので止めたため抜糸もありません。
放射線【終わった】
手術後、傷口が落ち着いてから、毎日放射線治療に通いました。
副作用は体感できなかったものの、毎日通うのがとにかく面倒でした。
ホルモン(注射)【継続中】
ホルモンレセプターが陽性の患者のみ、ホルモン治療を行います。注射(リュープリン)は女性ホルモンの生成を抑えるためのもの。つまり生理が止まります。
- 初回のみ1ヶ月間有効な注射を行います。
- 副作用が問題なければ、3ヶ月に1度の通院で済む注射に切り替えます。
- 非常に長く、わたしの場合は5年間通院します。
- 今のところ、副作用は、ほぼ体感せずにいます。
ホルモン(内服)【継続中】
注射(リュープリン)が女性ホルモンを抑えるのに対し、内服薬(タモキシフェン)は、腫瘍が女性ホルモンを餌にするのを防ぎます(腫瘍の増殖を抑えます)。
- 毎日1錠服用します。
- これも非常に長く、10年間服用します。
- 今のところ、副作用は、ほぼ体感せずにいます。
一口にがんと言っても、その部位やステージ・タイプによって、治療方法や期間はさまざまです。
がんの治療が確立され始め、今後は治療の短縮や副作用の改善がされていくだろうと期待しています。
最近インターネットで見かけた、精巣がんの手術はあっという間でした。