久しぶりの更新です。
復職して以来、ほぼ元の生活を送っていたところ、ブログの更新をすっかり忘れていました。
治療は、ホルモン療法とハーセプチン投与を並行して行っていますが、特に目立った副作用もなく、仕事をしていると完全に病気のことを忘れるレベルです。
さて、先日厚生労働省から「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」が発表されました。
ひとことで言うと「がんになっても働ける社会を作ろう」という趣旨のガイドラインです。
がんは、「不治の病」から「長く付き合う病気」に変化してきています。
乳がん単体で見れば、早期発見が増えたことや、治療法が確立されてきたことによって完治する人が増えてきています。一方、治療期間は短くなく(わたしの場合は10年間を予定しています)、その間は治療と仕事の両立が必要になります。
上記は ガイドライン概要 より引用。
ガイドライン本文 には、20ページ以上に渡って詳細に書かれているので、復職を考えているがん患者の方やご家族、患者を抱える会社の方は、読んでみると参考になると思います。
両立支援に関する、わたしの意見を箇条書きでまとめておきます。
- がん治療は個別化が進んでおり、個人による差が大きいので、会社(仕事)も柔軟に対応される仕組みが必要。
- 治療期間も方法も、ひとそれぞれ。がんになったら一律こう、みたいなのはない。例え同じ乳がんでも全く違う。
- 患者本人も、今までと違う働き方を柔軟に考えられると良さそう。
- 会社・患者ともに、基本的には「元の状態に戻れる」ことを想定しておいてほしい。
- これは医師とも相談が必要だろうけれど、一時は「社会から分断された」気持ちになったとしても、治療を終えると肉体だけでなく精神も元の状態に戻ってくる。
- 患者は「社会から分断された・自分は社会の役に立たない」という気持ちになりがち(いわゆるソーシャルペイン)。職務でなくても、治療の合間に、会社とつながり続けられる仕組みがあるとよい。
- 忘新年会や懇親会など。
- わたしは、仕事に復帰する前に、そういった会に顔を出せて安心していました。
- 患者側は、大病を患ったことで「今までの働き方(勤務時間・内容)を見直したい」という気持ちも出てくる。
- が、患者視点では、いきなり辞めたりせず、一旦は元に戻るべきだと思う(闘病で自己評価が変わっていると思う)。
- 会社視点では、価値観が変わることもあると思っていてほしい。
- 一番最初の難関は、会社に「がんでした」と伝えるところだと思う。これはとてもいいづらい..
- 言いやすくする仕組みができると言いけど、これはとても難しい。
思ったことを羅列しただけなので、まとまりがなくなってしまいましたが、今回はこの辺で..
がん患者も働きやすい社会を作っていきたいです。
復職したときの話はこちら。
oppai-survivor.hatenablog.com