おっぱいサバイバー

2015年28歳で乳がん告知。闘病の記録と感情をつづるブログ。

鈴木美穂さんの『もしすべてのことに意味があるなら』を読んだ

元日本テレビのキャスターで、ご本人も乳がん患者である鈴木美穂さんの『もしすべてのことに意味があるなら』を読みました。

もしすべてのことに意味があるなら がんがわたしに教えてくれたこと

もしすべてのことに意味があるなら がんがわたしに教えてくれたこと

全体としては、「告知と治療についての記録」「仕事との向き合い」「マギーズ東京をはじめとした個人活動」「恋愛・結婚」といったところがキーワード。本のタイトルから、ちょっとスピリチュアルっぽい内容かな? と想像していたのですが、あまりそういうことはなく、ほとんど(良い意味で)普通の闘病記です。普通でない点は、美穂さんがキャスターであることとマギーズ東京をオープンさせるくらいアグレッシブであること。本文は、わかりやすいことばで分量も多くないので、スムーズに読めれば1〜2時間くらいで完読できると思います。

24歳で告知、その後10年を経ての出版で、同じ若年性乳がん患者としては勇気になりました。日テレ勤務(だった)ということで、仕事をしながらの闘病・病気との向き合い方は、「ハードだなあ」と思う面と「恵まれているなあ」という面があって、働きながら闘病をした身としても興味深かったです。

一方、特に冒頭では、強く感情移入をしてしまい、読み進めるのがつらかった。告知の日付(!)もがんのタイプも一緒で、どうしても、自分を重ねてしまいました。冒頭ですぐに読めると書きましたが、わたしは数日寝かせました。今まさに闘病中の方は、元気があるときに読むと良いと思います。

日付は、美穂さんは2008年5月2日24歳のときだそうで、わたしは2015年5月2日28歳のとき。本文中に「ロールモデルを見つけよう」と書かれてますが、まさにわたしにとって美穂さんはロールモデルの一人だなと思いました。わたしも、10年経ったらあとの人生はおまけだと思って、好きなことをして過ごしたいな。

ちなみに、「マギーズ東京」とはがん患者や家族が気軽に訪れることのできる施設で、2008年にイギリスで産まれたもの。これを2016年に東京に開設したのが美穂さん(と、共同代表の秋山さん)だそうです。

特に印象に残ったところ

マギーズ設立の活動に際して、知り合いの社会起業家の方に言われたということば。

「自分以外の全員がいなくなっても続ける覚悟があるのなら、やったらいいと思う」

マギーズの活動が軌道になってきたとき、美穂さん自身が考えたという部分。

「わたしの活動や発信によって誰かが傷ついているかも入れない」と想像すればするほど悩むようになりました。
〜中略〜
善意でも、それがいらない人もいる。誰かにとってはありがたい灯台のような存在でも、誰かにとってはまぶしすぎたり目障りだったりすることもある。
〜中略〜
でも、どんなに悩んでも、結局は自分にできることを最大限、愚直にやるしかない。わたしが行動し、発信することで役に立つ人が一人でもいるならば、その人のために頑張りたいと思っています。

いずれも、このブログで発信することについて、考え直しました。そして、わたしもまた、強い意志で、誰か一人のために、やりたいことをやっていくぞ! という気持ちを新たにしました。

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