この度、AFTER5(アフターファイブ)というプロジェクトを立ち上げました。がんや難病などの患者さんにインタビューを行い、「告知から5年」以降の情報を集めるWebメディアを作ります。
わたしにとって「5年生存率」とは、不安であり希望のキーワードでした。告知直後、数年後どのような生活になるのか想像できず、乳がんに対する知識もなく、生きていられるのかさえ不安でした。そんな中、繰り返し検索した5年生存率。このブログでも何度か触れてきました。
乳がんステージ2の5年生存率は90%を超えており、がんの中では比較的高い値です。ただ、実際の患者さんが、5年後にどのように生活しているのかはなかなか見えません。仮に“生存”できたとしても、好きなことはできないのかもしれないと思うこともありました。
おっぱいサバイバーを立ち上げる際、記録を残すことで、自分自身を鼓舞すると同時に「乳がん治療に臨む人や、その家族の励みを増やしたい」*1と思っていました。わたし自身が、病気を克服した著名人が活躍する姿や、闘病ブログなどを見て勇気をもらっていたからです。先日、わたしは告知から4年を迎えました。このブログも想像を超えるたくさんの人に閲覧され、立ち上げ当初の思いが多少なりとも叶っているのかなと思っています。
次のステップとして、自分の言葉だけではなく、さまざまな病の人たちの5年後の姿を集めることで、より多くの人の励みになるかもしれないと考えるようになりました。ネット上には数えきれない闘病ブログがありますが、その中で5年以上継続しているものは多くありません。わたしも、最近の更新頻度はすっかり減っています…。他者からのインタビューという形をとれば、もう少し情報が集められるかもしれないと思っています。
治療や経過、病状は人それぞれですが、AFTER5が誰か一人の勇気になるよう運営を続けたいと思っています。まずは、プロジェクトの実現に向けて、インタビューに答えてくださる患者・元患者の方と、プロジェクトを手伝ってくださる方を募集しています。少しでも気になる方は、コメントでも構いませんので、ぜひご連絡をください!